にゃんこ(ヤミーとヒュウ)とわんこ(チワワのミウ)の写真日記とミニシアター系の映画の感想。その他もろもろ…

by loveloveyummy

モンスター Monster

超超お久しぶりの映画ネタです。
先週くらいに見た映画で、梅田ガーデンシネマで観て来ました。

モンスター Monster
アメリカ/ドイツ 2003年
なぜ、愛を知ってしまったんだろう。
公式サイト
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≪Story≫
 1986年、フロリダ。 どしゃぶりの雨に打たれながら、アイリーン・ウォーノス(シャーリーズ・セロン)は自殺を考えていた。 アイリーンは子供の頃から虐待にあい、13歳で家を飛び出し、ヒッチハイクをしながら身体を売って暮らす娼婦だった。 「いつかきっと誰かが…」そんなささやかな希望も見出せない程疲れきっていて、絶望しきっていた。
 有り金5ドルを使い切ったら死のう。 そう考えて立ち寄ったバーで、アイリーンは運命の人セルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会う。 セルビーも、又、同性愛者ゆえ社会からつまはじきにされ、疎外感を味わっていた。
 アイリーンは、自分を蔑むことなく、自分の全てを受け入れて、純粋に自分を慕ってくれるセルビーに人生で祐逸の希望を見出し、2人の生活を夢見るようになった。 しかし、その為にはお金が必要だった。 アイリーンは再び路に立ち客を求めた。 しかし、サディスティックな客に暴力を振るわれ、身の危険を感じたアイリーンはとっさに持っていた銃で相手を射殺してしまう。
 そして、アイリーンとセルビーの逃亡生活が始まった。 アイリーンは二人の生活の為にまともな仕事を探そうとするが、それもままならず、やがて再び、路に立ち客をとるようになるが…

≪Review≫
  「世界で最も美しい50人」に選ばれる程恵まれた、完璧なまでに美しい容姿の持ち主、シャーリーズ・セロン。 その彼女が13kgも体重を増やし、特殊メイクを施し、実在したアメリカ初の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを演じた。 その迫真の演技で世界中から大絶賛され、アカデミー主演女優賞を初め、各映画賞を総ナメにした。
 アイリーンは子供の頃に両親を失い、引き取られた肉親に虐待され、ちゃんとした教育も受けられずに、虐げられて生きてきた。 そんな彼女が選んだ道は家を出て、身体を売って生きていくことだった。 彼女がかわいそうだとか、被害者だとか、アメリカの社会が悪いとか、単純にそんなことで済ませられることではない。 しかし、彼女も生まれついてのモンスターではなかったはずだ。 人の人格が形成されていく上で環境というものは非常に大きな役割を果たすと思う。 不幸で過酷な生い立ちを持つアイリーンには同情すべき点もたくさんある。 もちろん、だからと言って彼女の犯した罪が許されるものではない。 しかし、何とも理不尽で救いのない状況にどうしようもない苛立ちを覚えた。
 この映画で、アイリーン以上にモンスターな存在はセルビーだった。 純粋で無垢でそれゆえに、残酷。 そんなセルビーをクリスティーナ・リッチはシャーリーズ・セロンとは対照的にクリスティーナ・リッチらしく演じた。 私は個人的に自分自身を全く消し去ってアイリーン演じたシャーリーズ・セロンよりも、自分らしくその個性を活かしてセルビーを演じたクリスティーナ・リッチの方がある意味強く印象に残った。 アイリーンがセルビーに精神的に依存したのとは対照的に、セルビーはアイリーンに物質的に依存した。 セルビーはアイリーンに娼婦として稼いでくることを望んだ。 そして、最後までその手を汚すことはしなかった。
 映画の中でセルビーの叔母さんが、「ああゆう人(娼婦)は黒人と一緒。私は差別主義じゃないから彼らを差別はしないわ。だけど、彼らは間違ってしまったのよ。彼らはいつも間違えるの。」と言っていた。 強烈なセリフだったが、差別は誰の心にも潜むモンスターなのかもしれない。アイリーンは一体、何を間違えてしまったと言うのだろうか? 生きてきた道筋でどこかを曲がり間違えたのだろうか? それとも、最初から、産まれてくる所を間違えたのだろうか?
 ラストの裁判のシーンで、アイリーンを振り向きもしないセルビーを見て、それでも満足気にアイリーンはうなずいた。 その顔が今も心に焼き付いて離れない。
  ちなみに「テルマ&ルイース Thelma & Louise」もアイリーンをモデルに映画化したものらしい。 言われなければ全く分からないほど、2作品は全く違ったものになっている。

Reviewをもっと詳しく(Go! Go! Girls Movie@LoveLoveYummy)





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by loveloveyummy | 2004-11-08 19:32 | Movie...